チャップリン狂時代 恋はサイレント

2004年10月23日(金)18:00〜 20:00〜 ・ 24日(土)14:00〜 17:00 道頓堀極楽商店街6F ゑびす座

 道頓堀極楽商店街6Fゑびす座で「チャップリン狂時代」の公演がありました。ゑびす座も極楽商店街同様 大正、昭和初期風の造りなのか、客席と舞台がとても近く芝居の世界に入り込めるのか心配でした。しかし、いつの間にか弁士の語る映画館、そしてチャップリンの生きる世界へと誘われていきました。「私は男役(おんな)」以来の北林佐和子さんの作、演出に期待が高まった公演でもありました。11月、12月の公演も引き続きありますので、初日公演の感想を少しだけ綴ってみました。

 見つめ合うことはできても、触れ合うことのない愛を「空」と、空をうつす「水」に置き換え、せつせつと歌われるテーマ曲は美しく哀しく泣かせます。(音楽 松岳一輝)。45分の公演時間ですが「チャップリン」の世界が十分に描かれ、チャップリンの映画をあまり知らなくても、キャラクター、映画に親しんだ方にも楽しめます。少々弦のゆるんだような、セピア色のバイオリンの音色と味のある雰囲気の西村さん。オルゴールの上で踊っているお人形のように可憐なバレリーナ、そして一途な思いをぶつける熱演の沙月さん。エンターティナーぶりを遺憾なく発揮した洋さん。OSK時代からアドリブ、爆笑トーク、「ほのピー」などでのコメディエンヌぶりは広く知られていますが「チャップリン狂時代」では本格的な喜劇俳優に取り組んでいます。軽妙にしなやかに気負いなく「チャップリン」を演じている様子に、すんなり胸に心に感動が降りてきました。レトロなゑびす座と観客の熱気と洋さん演じる「チャップリン」が出会った“時”でした。又、現代にさえ通じる「チャップリン」の熱いメッセージが印象的でした。これから時間をおいて公演されますがますます楽しみです。